高知では宴会、酒宴のことを「おきゃく(お客)」と呼びます。五穀豊穣を祝う神祭(じんさい)やお祝い事があると、「皿鉢」と呼ばれる大皿にごちそうを盛りつけ、お酒を用意し、朝から晩までどんちゃん騒ぎ。老いも若きも、子どもや通りすがりの人でさえ、誰でも参加でき、3日3晩飲み明かす地域もあったとか。
おきゃくに欠かせない皿鉢料理は、生(=刺身)と組み物(=お寿司やおかずの盛り合わせ)の主に2種類。生の皿にはその土地の魚、カツオ、マグロ、鯛、サバ、アジなどの刺身が、組み物の皿には姿寿司、煮物、焼き物、揚げ物、デザートのフルーツや羊羹までも盛りつけます。食べたいものをたくさん盛って、わいわい楽しく皿鉢を囲む、このフリースタイルが皿鉢料理の醍醐味なのです。
高知のグルメをはじめ、多種多様な料理が食べられるアジアン風屋台、ひろめ市場。場内では、豪快なカツオのたたき、サバの姿寿司、ミョウガやリュウキュウの田舎寿司、川エビのから揚げに、青さのりのてんぷら、どろめに、酒盗、チャンバラ貝。中華料理やインド料理など多国籍な料理が販売されています。
テーブルで隣り合った人と自然に会話がはじまり、土佐のおきゃくがスタートします。