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暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ

暇な女子大生

2015 年 06 月 25 日更新

暇だから高知に行って現地の男性と素敵な思い出を作ってきた

「高知へ、行きませんか」

スマートフォンの液晶に映し出された文字を見て、とうとう駆け落ちの誘いが来た、と思った。
上京してから6年が過ぎていた。
賑やかなだけの都会にもそろそろ飽きてきたし、男性とふたりでしっぽりと田舎に隠居してしまうのも良い。

「2泊3日の旅行の様子をブログに書いてほしいんです。日程は…」

ああ、仕事の話か…。
まあ、そうだよね。

「行かせて頂きます」

そう返事をし、バックパックにシュノーケルを詰め込んだ。

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この仕事に参加するのはわたし以外にも数名いて、全員有名なブロガーであるらしい。
そして、旅の記事の拡散数を競い合うのだと言う。
そんなことしなくても全員でバトルロワイアルを始めるとか、逃走中を模して高知県内を走り回ったほうが勝敗を決める手段として手っ取り早いしコンテンツ的にも面白そうだ。
というようなことは怒られそうなので口が裂けても言わない。

ブロガーは全部で7名おり、それぞれが四方八方に散らばって高知の良いところをレポートする手はずになっていた。
しかし、わたしと「ほそいあや」という食虫お姉さんだけ2人一組で高知市内担当だった。
同じような旅行記が2つ存在するのも野暮なので、私は私なりに、高知で出会った男性たちとの思い出と共にこの旅を振り返っていきたいと思う。



SUPインストラクターのお二人

SUP、というものをご存知だろうか。
スタンドアップパドルボードの略である。
サーフボードの上に立ち、オールを漕いで前に進む水上スポーツなのだが、わたしたちは今回このSUPに挑戦することになった。

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わたしは当然SUPは水着でやるものだと思っていたので、昨年買ったこのセーラー水着を持ってきていた。
今回の旅行ではむしろこの水着とシュノーケルくらいしか持ってきていない。
着替えのTシャツなど一枚も持ってきていない。

ところがSUPはウェットスーツを着用するのが普通だと直前で聞かされ、わたしは絶望した。
これではセーラー水着が無用の長物となり、自分が持ってきた荷物の80%が「無駄だった」という事実を突きつけられることになる。



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落胆するわたしと、「うーむ……なるほど」と長考に入るインストラクター。



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水着を着たいなら、スーツの上から着ればいいじゃない!
という彼らの粋なはからいで、今年もセーラー水着に陽の目を見せてあげることが出来た。
しかし、ウェットスーツ×水着の締め付けがコルセット並みに強圧迫してくる。

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始めはこのように膝をついた状態でオールを漕ぐ。
サーフボードと自分をコードで繋いではいるが、それでも川に落ちるのは怖いため必死にバランスをとらなければならない。
ちなみにサーフィンはやったことがない。
そもそも海にも川にもあんまり行かない。



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慣れてくると「じゃあ、立ってみようか」と言われる。
オールと両足の3点でバランスを取って立ち上がる瞬間はかなりグラグラする。
うまく立てたあとは、腕の力をフルに使って水面を漕ぎ、仁淀川をどんどん下って行くのだ。
この写真はまさにその雄大な自然を体感している最中だが、一寸法師にも見える。



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木のつるに座ろうとしてT.M.Revolutionみたいな体勢になる私



暇「いやあ、最高ですね~仁淀川」

先生「よし、じゃあ一回水の中に飛び込んでみよう」

暇「えっ」

先生「自分から飛び込むの怖いか…じゃ俺が落としてやるよ」



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この笑顔。



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わたしは仁淀川と一体になった。
インストラクターのお兄さんは2分に一度「フゥー!」と叫ぶクセがあったが、それ以外は完璧なアシストで我々を下流まで導いた。

約2時間のSUP体験のあと、「蛍を見たい」とぼそっと呟くわたしに「夜、車で蛍のスポットまで連れてってあげようか」と言ってくれた。
残念ながらスケジュールの都合でそれは叶わなかったのだが、日焼けした筋肉むきむきのお兄さんと車で蛍を見に行くとかいうリア充体験をやったことがなかったのでその時とてもわくわくした。
暇ちゃん、蛍は、千葉にもいるから!千葉の蛍をこんど見せてあげるから!」というほそいさんの言葉をわたしは今も信じている。



日曜市で出会った田畑さん

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日曜市とは名前の通り日曜日に開催される高知市民御用達のマーケットである。朝は早くから店が出ているが、18時頃になるともうほとんど閉まっている。
野菜やお茶、焼き鳥からヤドカリまで何でもごちゃ混ぜで売ってあって、見ているだけでも楽しい。
お茶マニアのわたしは香ばしい匂いのする柿の葉茶ときし豆茶を買った。



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買い物にも疲れたので、「休憩にどうぞご利用ください」と書かれた親切なテーブルで朝食用に買った田舎寿司を食べていた時のこと…

「観光客の方ですか?」

「!?」



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そこにはメガネ男子がいた。

メガネ男子のほうから私に話しかけてきた。
飛んで火にいる夏のメガネ男子である。
どうやらこのメガネ男子(田畑さん)は「高知の山奥に移住した珍しい若者」ということで新聞やらテレビやらにたくさん取り上げられているメガネ男子だった。
仕込みっぽいが、偶然引きのあるメガネ男子に出会ってしまった。

田畑さんご夫妻(既婚者でした)はご年配の方しか住んでいない山奥で、主に農作業をして暮らしているらしい。
雪が降ることは滅多にない高知でも山の上にはしっかり積もるのだと漏らしていた。
ゴキブリが出ないということを聞いてとても羨ましくなった。

とりあえず田畑さんが我々をナンパしようとしていたわけではないということが分かった頃、田舎寿司も食べ終わったのでおいとますることにした。
親切なテーブルも田畑さんたちが提供しているものらしく、少し申し訳なくなった。

田畑さんは、日曜市に来ていたお客さんたちにひっきりなしに話しかけられていた。
高知では有名な人なのだろう。
パーッと明るい笑顔がとても印象的だった。
高知の自然に囲まれると人は明るい笑顔を出せるようになるのかもしれない。
わたしは都会の汚い空気の中で、汚い部屋の中でずっとパソコンしか見つめていないからうまく笑えないのかもしれない。



表札屋の廣田さん

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日曜市にてダイエット中の人間に対するあらゆる罠に引っかかるだけ引っかかったあと、その店を見つけた。



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「浮気厳禁」の隣には「酒ぐせ悪し 誘うな危険」という札が掲げられていた。
酒ぐせの悪い表札屋さんの前には表札を書いて欲しい人の列が出来ていて、今まで気づかなかった表札というビジネスチャンスの波を予感させた。

500円でなんでも書いてくれるというので、ここはやはりわたしのペンネームである「暇な女子大生」の文字を書いてもらうことにした。
「ほんとにこんな『暇な女子大生』とかいう字でいいの?四字熟語とかじゃなくていいの?」と聞かれて、わたしの周りにいたお客さんが「暇な女子大生?なにそれ?」とざわつき始めた。
少し恥ずかしくなったので、「暇なの?」と言われて反射的に「忙しいです!」と強めに答えてしまった。
男の人とのLINEを一番初めのメッセージから遡って最新のところまでじっくり読み返すほど暇なのに。

 

 

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ほそいさんは「蛇馬車来たる!」という謎のメッセージを書いてもらっていた。
『蛇馬車来たる!』っていうポスターが街中に貼ってある夢を見てね、サーカスの宣伝みたいに。でもとうとう蛇馬車が来ることはなかったの」というほそいさんの説明を、どこからともなく現れた作業服のおじさん含めその場にいた者全員が正しく理解できていたかどうかは分からない。
しかもその夢を見たのは最近ではなく、高校生の頃だというので尚更口をつぐんだ。

「俺の息子も東京にいるんだよ。だから、いつか会うかもしれんね」

そう言って廣田さんは新聞のコピーのようなものを取り出した。



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