標高差1,000m、マウンテンバイクで太平洋を見下ろす爽快な下り坂を堪能

マウンテンバイク好きにおすすめする私の大好きなルートです。

野根山街道は養老年間(西暦720年頃)に整備された歴史ある街道で、かつては奈良の都から土佐国府を結ぶ重要な道だったそうです。
現在は「四国のみち」として整備されています。
【参考資料:高知県庁ホームページ・四国のみち全図】
http://www.pref.kochi.lg.jp/~junkan/shizen/michi/

【参考資料:国土地理院地図閲覧サービス・奈半利(剣山)】
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?meshcode=50341055

林道や街道を走行する場合の注意点としては・・・
・スピードを出さない
・無理をしない
・時間的余裕を持つ
・天候の急変に注意
でしょうか。
台風や大雨の後は落石や倒木で林道が通れない場合がありますし、冬場には水分が凍結することで起きる落石も多いので気をつけて下さい。

街道には石畳や石段の箇所もあります。
遺構に負担を掛けないように通行するようにお願いします。

また、歩くのが好きな方はタクシーを使って宿屋杉や装束無線中継所まで行き、そこから下るのがおすすめです。
自家用車を利用する場合は米ヶ岡登山口(数台駐車可)まで行き、そこから宿屋杉までを往復するコースをとることが多いようです。

今回ご紹介する行程は次の通りです。
奈半利駅===(野川林道:約20km)===装束無線中継所-(1.5km)-宿屋杉-(1.2km)-旧藩林-(2.2km)-笑い栂-(1.1km)-二里塚-(2.1km)-米ヶ岡登山口-(2.3km)===一里塚===(0.5km)===車道分岐===(町道:5km)===奈半利駅
野根山街道案内看板

起点はごめんなはり線の奈半利駅。
奈半利駅
1階にある物産館「無花果」(イチジク)でお弁当や飲み物を仕入れることが出来ます。
駅の隣にはスーパーマーケットもありますので、本格的に食料を仕入れる場合はこちらが便利です。

まずは野川林道へ入るために国道55号から国道493号に入り、北川村野友まで。
奈半利川に架かる橋の元で国道と別れ、野川方面へ入ります。
いくつかの集落を過ぎ、舗装路が終わると林道サイクリングの開始です。
野川林道より装束無線中継所を見上げる
遙か彼方に中継所の鉄塔を見上げながらペダルを漕ぎます。
大きな砂防ダムを過ぎると分岐点。
右、野川を渡る道は稜線近くで須川林道と合流できますが、今回は直進をします。
谷の奥まで進んだところでジグザグと一気に高度を上げ始める。
一カ所分岐がありますが轍の深い方向、道なりに右方面へ向かうのが正解です。

谷の奥を登り終わると稜線に向けての緩やかな上り坂が続きます。
眺めが良くなり始めるとペダルも軽やかに。再び高度を急に上げ始めると須川林道と合流します。
野川林道

須川林道との合流地点を過ぎると程なく旧藩林入り口へ。
ここには水場がありますので、小休止をするには最適です。

しばらく走ると宿屋杉入り口。
ここからは室戸市羽根につながる林道が整備されています。
(道の状況は一部荒れているものの通行可能の模様。国道55号羽根橋東詰まで約26km、結構ハードです)
気合いを入れ直して装束無線中継所を目指します。
植林が切れ、左手の展望が開けるともう一息。
蛇谷林道の分岐から中継所の道に入るとすぐに眺めの良い所に出ます。
装束無線中継所付近から見た奈半利方面
西方面は野根山街道の尾根から遙か下に奈半利の町。向こうは太平洋・土佐湾です。
装束無線中継所付近からの眺め
北は剣山方面。良い眺めです。

しばし眺めを楽しんだ後、無線中継所に向かう。
装束無線中継所の鉄塔
遠くに見えていた鉄塔が頭上にそびえ立っています。
中継所脇から防災無線の鉄塔へ続く道を行き、野根山街道へ向かう道に入る。
装束無線中継所から野根山街道へ
落ち葉のカサカサという音を楽しみながら、グリップを確保しつつ慎重に下ります。
野根山街道に合流して、今回は宿屋杉方面へ。
時間が許せば岩佐関所跡まで行くと歴史ある街道を堪能できると思います。

野根山街道
勾配の緩い箇所の街道はこんな感じです。
ゆっくりと下りながら宿屋杉休憩所へ到着。
野根山街道宿屋杉
街道が現役の頃は旅人が休んでいたという宿屋杉。
1934年(昭和9年)9月21日に上陸した室戸台風により倒壊したそうですが、かつては胸高周囲16.6m、高さ32m、樹齢千年以上だったそうです。
随分と風化が進んでしまいましたが、私と比べると大きさが分かるでしょうか?

少し走ると三里塚。
奈半利駅まで約12kmです。

旧藩林周辺の杉は江戸時代末期1830年頃の植林だそうです。
周りの人工林は伐採された跡が目立ちますが、ここでは見事な杉を見ることが出来ます。

軽いアップダウンを繰り返しながら尾根筋を下っていく。
急な登り坂の後、道は右へ。急な下り坂を下り始めると「笑い栂」の伝説がある寂しげな場所。
一人で歩いていると心細くなるような雰囲気です。
何となく先を急ぎたくなりますが、無理をせず自転車を乗ったり降りたり。
単独行動で無理は禁物です。

ぐんぐんと下り、二里塚を過ぎると間もなく須川林道との交差。
カサカサと落ち葉を踏みながら米ヶ岡登山口へ出たら、ここからは町道を下ります。
米ヶ岡から見た野根山街道
後ろを振り返ると走ってきた山並みが見えます。中継所の鉄塔も遙か彼方です。

一里塚を過ぎた先、車道分岐から右折してコンクリート舗装された細い道へ。
しばらく下った所で野根山街道と別れ、コンクリート舗装の町道を下るのがおすすめです。
(この先、野根山街道の下り道は展望があまり良くありません)
夕暮れの奈半利平野
道なりに下れば国道493号バイパスの高架横へ出ます。田んぼの中の町道を走れば終点まであと少しです。

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