森林軌道跡をユルユルとサイクリング♪

杉の名産地として知られた秋田、吉野そして魚梁瀬。
その魚梁瀬で伐採された杉を運ぶために約100年前に整備されたのが魚梁瀬森林鉄道安田川線です。(1911年[明治44年]田野〜馬路間竣工:開通当時はトロッコだったそうです)
【参考資料】
魚梁瀬森林鉄道遺産Webミュージアム:http://rintetu.jp/
魚梁瀬森林鉄道遺産ファンクラブ:http://blog.goo.ne.jp/yanasefc/
かつて高知県東部の木材集積地として賑わった「奈半利貯木場」から「明神口橋」までを辿ってみました。

森林鉄道跡は現在町道として使われています。
残念ながら様変わりをしてしまっている箇所も見受けられますが、昔の石工が苦心して作ったであろうトンネルや石橋等の石組みを観察しつつのサイクリングは良いものです。
また、元々トロッコが下れるように緩やかな勾配で設計されていますから、サイクリング初心者にも最適です。
ただし道が狭い箇所が多いので気をつけて走行して下さい。

スタートは奈半利貯木場跡にほど近い奈半利八幡宮。
貯木場側に少し行ったところに法恩寺跨線橋(ほうおんじこせんきょう)があります。
魚梁瀬森林鉄道・法恩寺跨線橋(ほうおんじこせんきょう)
寺院への参道として整備された石積の橋です。

軌道跡を辿り、奈半利平野を横断する。
魚梁瀬森林鉄道・軌道跡を辿る
町道や国道と交差する地点では事故が多いので一旦停止を励行して下さい。
田んぼの中をユルユルと走ると程なく奈半利川に突き当たります。

魚梁瀬森林鉄道・奈半利川鉄橋跡
残念ながら鉄橋は随分昔に撤去されてしまいました。
対岸には橋脚の跡とその向こうに軌道跡が見受けられます。
川沿いの堤防を川下に向いて走り、一旦国道55号に出て田野町に。
国道沿いの田野駅屋でお弁当や飲み物を仕入れ、次の信号を左折して軌道跡に合流します。
【参考資料】
道の駅田野駅屋(たのえき〜や)
http://www.skr.mlit.go.jp/road/rstation/station/tanoekiyat.html

道なりに進んでいくと神社の参道である八幡山跨線橋(はちまんやまこせんきょう)に行き当たります。
ここから先しばらくの間軌道跡は走れない状態ですので、すぐ左(海側)の旧国道に迂回。
次の安田不動の交差点まで行くと、進行方向の旧国道右脇(山側)に細い路地が見えます。
これが軌道跡です。
山裾をしばらく走り、安田川の手前で再び通れなくなりますので、旧国道へ。
安田川に架かる橋の手前から旧国道と別れ、安田川の東岸を北上します。
ごめんなはり線の高架が見えてきますので、下をくぐり軌道跡に再び合流。ナスやピーマンのビニールハウスの中を安田川上流に向かいます。

再び安田川が近くなり、少しあたりが寂しくなったあたりで突如喫茶店「豆でんきゅう」が出現します。
ここのマスター小松秀吉さんはシンガーソングライター「豆電球」として大活躍。
喫茶店に隣接するミニシアター・山の映画館「大心劇場」の経営もされています。
レトロな雰囲気の映画館で見る映画はまた格別です。
【参考資料】
豆電球ホームページ:http://www1.ocn.ne.jp/~mamechan/

喫茶店で一服して、再び上流へ。
軌道跡に沿って安田川の東岸を北上します。
この先何カ所か分岐が分かりにくくなりますが、川を渡らずに走れる道を追いかけていれば(多分)大丈夫だと思います。

何度か蛇行を繰り返すと右手にエヤ隧道が見えてきます。
トンネル入り口にはローマ数字で「I」の刻印が。
これは安田川線の下流川から1番目のトンネルの意味だそうです。
かつて機関車が走った隧道も役目を終え、今は貯蔵庫になっています。

バンダ島隧道(上流側:兇離蹇璽淇字)
魚梁瀬森林鉄道・バンダ島隧道
静かな山道のサイクリングは快適です。
トンネルを抜けると、安田川の「ザーッ」という瀬音が耳に入ってきました。
そういえばここ安田川の鮎はとても香り高くて美味しいです。
何度か「清流めぐり利き鮎会」でグランプリに輝いています。
夏場であればあちこちの直販所で取れたての鮎を販売していますので、機会があればぜひ。

魚梁瀬森林鉄道・軌道跡
木漏れ日の中、ユルユルと川沿いを上って行く。
対岸の県道と比べると起伏も少なく、走る車もほぼいない様子。
良い感じです♪

100年前の土木工事は多分人力だったんだろうけれど、着工した翌年に竣工させた突貫工事とは思えない出来栄え。
昔の職人さん達は良い仕事をしています。

なんだかんだ言っているうちにオオムカエ隧道をくぐり目的地「明神口橋」へ。
魚梁瀬森林鉄道・明神口橋
この橋は昭和4年に建設されたものだそうです。
昭和4年・・・1929年!! 80年あまり前の建築物がまだまだ現役とは、良い仕事していますね〜。

この先、馬路村魚梁瀬や北川村へ続く県道沿いにも軌道跡が何カ所か残っています。
(馬路=「うまじ」と読みます:念のため;バロと読む人も結構居るそうで・・・)
県道を自転車で走るのは結構怖いので、個人的には好きではありませんが、足を伸ばして「安田川アユおどる清流キャンプ場」で泊まるも良し、もひとつ先の馬路温泉で泊まるのも良し。
元気のある人は魚梁瀬まで足を伸ばしたり、奈半利川沿いを下ったりと色々なルートをとることが出来ます。
皆さんぜひお越し下さい。
【参考資料】
安田町公式サイト:http://www.town.yasuda.kochi.jp/home.htm
(「安田川アユおどる清流キャンプ場」のリンク有り)

馬路村公式サイト:http://www.inforyoma.or.jp/umaji/
(「馬路温泉」、「やなせの湯」のリンク有り)

北川村公式サイト:http://www.kitagawamura.jp/
(「北川村温泉ゆずの宿」のリンク有り)

ホテルなはりサイト:http://www.kg3.jp/~hnahari/

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