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橋本 美由紀
「とでん」満喫の旅 (2009年12月22日)
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「とでん」満喫の旅  [2009年11月30日(月) ]
みなさんは「とでん」をご存知だろうか?漢字で書くと「都電」ではなく「土電」、略さずに言うと「土佐電気鉄道」。そう、「とでん」とは、高知市内を中心に走る路面電車のことである。
そんな「とでん」の魅力をたっぷりお伝えしようというのが、このレポートの目的である。

【日本一の路面電車、それが「とでん」】
とでんこと土佐電気鉄道は、1904年(明治37年)に開業、現存する路面電車の中では最も古い歴史を誇る「日本一古い路面電車会社」なのである。
路線は、高知駅からはりまや橋を経由して桟橋通五丁目までの桟橋線、はりまや橋から西へ、伊野までの伊野線、はりまや橋から東へ、南国市の後免町までの後免線の計3路線。
総延長距離25.3kmkmは、日本の路面電車で最長の軌道線距離を誇る「日本一軌道線距離の長い路面電車会社」でもある。
・・・さて、うんちくはこれくらいにして、実際に乗車してみることにしよう。

【改札抜けたら2分でとでん?高知駅前電停】
桟橋線の起点である高知駅前電停は、JR高知駅のすぐとなりに位置している。
以前は道路上に電停があったのだが、2001年(平成13年)高知駅前のロータリーに移設、さらに2009年(平成21年)には、JR高知駅の高架化に伴い、さらに駅近くまで移設し、現在に至っている。駅に近づいたことでJRとの乗り換えはとても便利になっている。その近さを写真でご覧いただこう。

JR高知駅の改札を出て、歩くことわずか70歩で乗り場まで到着という便利さ、この乗り継ぎの便利さは、富山ライトレールの富山駅北電停に次ぐ近さではないだろうか。
昔「玄関開けたら2分でご飯」などというCMがあったが、ここは「改札抜けたら2分でとでん」とでも言おうか。

【まずは桟橋線に乗車・・・すぐに手に入れたい「1日乗車券」】
桟橋通5丁目行きの電車に乗り込む。

この車両は、廃線になった名鉄岐阜市内線を走っていた電車である。
乗車したら、停車中の時間を利用して、運転士さんから「1日乗車券」を購入する。
「1日乗車券」には2種類あり、1つは、高知市内の均一料金区間(桟橋線全線と後免線介良通から伊野線曙町東町間)が1日乗り放題となるもので大人500円。
もう1つは、すべての軌道線に乗り放題となるもので大人800円である(子供はそれぞれ半額)。今回はもちろん800円の全線乗り放題の1日乗車券を購入する。

【子供たちに大人気のキャラクターとともに桟橋線完乗】
はりまや橋電停で一度下車、はりまや橋を見学してからさらに桟橋線の電車に乗る。やってきたのは、子供たちに大人気のあのキャラクターがデザインされている車両である。

高知出身の漫画家やなせたかしさんの「アンパンマン」とその仲間たちが車外・車内のあらゆるところに登場している。その電車で終点桟橋通五丁目まで乗車し、一つ前の電停「桟橋車庫前電停」まで歩いて戻る。
その名のとおり、ここには「桟橋車庫」があり、車庫の中にはさまざまな電車が休んでいるところが見える。

桟橋車庫前から再び電車に乗り、はりまや橋へと戻る。

【伊野線に乗車】
はりまや橋まで戻ったら、今度は伊野線に乗車してみる。
堀詰からグランド通電停までは、高知県庁・市役所や商店街などが集まる高知市の中心部となっている。また、大橋通から県庁前電停の区間は、線路の間に芝張りをする「軌道内緑化実験」が行われている。

これは、ヒートアイランド現象の緩和と都市景観の向上に役立っているそうである。

鏡川橋を過ぎると、線路は単線となり、狭い道に入っていく。線路の上を向こう側から車が突進してくる!

もちろんぶつかることはないのだが、普段見慣れない風景なので驚いてしまう。
単線区間ということで、途中2箇所で「タブレット」の交換が見られるのもうれしい。

単線区間で電車が衝突するのを防ぐために、この「タブレット」を持っている電車だけが、その区間を走行できるようになっているのである。
終点・伊野電停まで乗車したら、来た道を戻り、今度は後免線に乗車となる。

【後免線に乗車】
後免線最大の見どころ(?)は、清和学園前電停−一条橋電停の間である。

駅間距離84メートル、歩いても100歩ほど、日本でもっとも短い駅間である。
そのほか、「線路の片側が道路に埋まっている」とか、「電車を降りたらすぐタクシー乗り場」など、ぜひ写真で見ていただきたい見どころがあるのだが、画像のアップロード数に限りがあるため、今回は割愛させていただいた。ぜひ、その目でご確認いただきたい!

終点の後免町電停では、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に乗り換えることができる。この「ごめん・なはり線」が開業するずっと前、後免と安芸の間を「とでん」が走っていた。昭和49年(1974年)に廃線となった土佐電気鉄道安芸線である。旅2日目は、この「安芸線」の名残を探すことにする。

【安芸線の名残を探して】
2日目は、JR高知駅からごめん・なはり線直通の列車に乗る。安芸線の廃線跡は、ごめん・なはり線の路盤として使われている部分があったり、自転車道として整備されているところもある。一番わかりやすいのはここであろう。

和食駅を過ぎてしばらく進むと、左手に青い橋が見える。これが自転車道として整備された安芸線の廃線跡である。
ごめん・なはり線安芸駅に隣接するじばさん市場では、無料のレンタサイクルが用意されているので、安芸線の廃線跡を自転車で走るのも楽しい。ちなみに、この青い橋まで安芸駅から自転車で1時間ほどかかる(以前走行したことがある)。
体力はある程度必要だが、橋以外にも、ホームの跡やトンネルなども通ることができるので、時間に余裕があればぜひおすすめしたい。

というわけで、今回の「とでん」満喫の旅はこれにておしまい。
さすがに「全線乗車」は万人におすすめはできないが、少しの区間でもいいので、ぜひ「とでん」に乗車していただきたい。
路面電車から見える風景は、自家用車やバスとはまた違って見えるはずである。

【今回の行程】
1日目
神戸・三ノ宮→<高速バス>→高知駅
高知駅→<とでん>桟橋線・伊野線・後免線全線乗車
2日目
高知駅→<JR・土佐くろしお鉄道>→安芸
安芸→<JR・土佐くろしお鉄道>→高知駅
高知駅→<高速バス>→神戸・三宮
  Posted at 20:09 | | この記事のURL | コメント(1)
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仕事に疲れたときに、行きたい。
埼玉県 Posted by:橋本 美由紀  at 2009年12月22日(火) 11:05