登山口から西川に架かる千年橋を渡ると、すぐに千本山を代表する「橋の大杉」に出会える。
これは林野庁指定の「森の巨人たち100選」に選ばれている杉であり、樹齢は250年以上、樹高は54m、胸高直径は2m以上もある。
登山道の前半は長さ600m程の木道で、やや勾配があり、滑りやすいため足下への気配りを忘れずに。
木道沿いは見応えのある木々がやや少ないが、木道終点には休憩所がある。ここからは腐葉土の柔らかい地道になるので歩きやすい。
約400mほどいくと「親子杉」に着く。
景色はここから一変し巨木が林立する。親子杉はその名の通り、大きい杉と小さい杉が密着して生えている。
ここにもベンチがあり休憩できる。
前半は「1.親子杉コース」を参照。
親子杉から20分ほど行くと、根が持ち上がったようになり下に空洞を作っている「根上り杉」が見える。これは木の株の上に芽が出て、それが成長し、下の株が腐ってなくなってできたものであるといわれている。
「根上り杉」からすぐのところに、千本山の巨木の森をカメラに収めることができる「写真場」がある。
ここから10分ほど歩くと「鉢巻き落とし」で、その名の由来は、杉の樹高があまりにも高く、見上げた時に、頭に巻いてあった鉢巻きが後方へ落ちる程であることからこの名が付いた。
ここから展望台まで約400m。
展望台のある傘杉堂の隣には「夫婦杉」、展望台との間には女優の中野良子さんが命名した木肌が特徴的で美しい「真優美杉」がある。
展望台からの眺めは、遠くに魚梁瀬ダムを望み、そこに架かる魚梁瀬大橋が見え、魚梁瀬の南の山稜を見ることができる。
前半は「1.親子杉コース」「2.展望台コース」を参照。
高知県の県木である魚梁瀬杉(昭和41年9月制定)の大径木がまとまって生育する千本山は、大正7年に「学術参考保護林」に設定され、平成2年には「林木遺伝資源保存林」として現在に至っている。これらの区域は展望台までが主で、そこから頂上までは「特別母樹林」が広がっている。
頂上まではザレ場が多く、登山経験者でも道を外れかねないので注意。道中に代表的スポットはないものの、登山を楽しみたい方にはぜひこのコースをお勧めしたい。
頂上は少し開けているが、眺望はきかない。北には安芸郡の最高峰・甚吉森が見え、登山道が続いているが、時間が大幅にかかるため甚吉森へのアタックはお勧めしない。
車で、高知市街から、国道55号を室戸方面へ約1時間15分、安田町から県道12号を約30分北上、馬路村の馬路地区を通過後、北川村久木分岐から県道54号に入り魚梁瀬地区へ(この間約30分)
そこから集落を抜け、県道370号を約30分いくと登山口に到着。
途中5kmほどいくと石仙という場所で、橋が架かっているのでこれを渡ること。
登山口に汲み取り式便所あり。